こちらのタイプでは、インスリンを感知する細胞の感受性が低下することによって、高血糖状態になります。

生活習慣病の一つに数えられるのは、このⅡ型糖尿病であり、日本の糖尿病患者のほとんどはこのタイプの糖尿病です。

糖尿病の合併症で発汗過多になる!

高血糖の状態が続くと、細胞の機能に障害を与えることが分かっており、これにより自律神経、運動神経、感覚神経といった神経に異常が生じます。

とくに、自律神経は発汗機能も司る神経であり、そこに異常が生じると、多汗になる場合があります。

バセドウ病

甲状腺機能の亢進で汗っかきになる!

バセドウ病は甲状腺機能亢進症という病気の1つであり、とくに女性の発症者が多く、その数は男性の約5倍に上ります。

バセドウ病では、免疫機能の異常により、自身の甲状腺を異物とみなして、甲状腺表面にある受容体と結合する抗体がぞくぞくと産生されることで、甲状腺機能が亢進されます。

甲状腺から分泌されるホルモンには、新陳代謝を活発にする働きがあります。バセドウ病では、このホルモンの分泌が亢進され、常に運動後のような状態になってしまいます。つまり、体が火照ったり、動悸や息切れ、そして多量の発汗といった症状に悩まされることになります。

自律神経失調症

精神的なストレスが多汗を引き起こす!

過度なストレスや生活習慣の乱れなどにより自律神経のバランスが崩れる症状を「自律神経失調症」と呼びます。

自律神経が乱れると、息切れ、動悸、手足のしびれ、体の冷え、多汗など様々な症状が誘発されます。精神的なストレスがを起因とする病なので、治療には心療内科や精神科を受診することになります。

自分の手汗レベル診断法!【まとめ】

手汗レベルの診断法には、自分で簡単にできるものと、病院などで行われている厳密(精密)な方法があります。まずはご自身でセルフチェックをして、客観的な視点で手汗レベルをはかってあげましょう。

また、ここ最近から手汗がひどくなったような気がする、という方は、糖尿病、バセドウ病、自律神経失調症などの多汗を誘発する病気を疑ってみるのもよいと思います。

このとき、手汗がひどくなったかどうかを直感で判断するのも良いですが、今回紹介した診断法を用いて判断するのも一つの手だと思いますので、是非有効活用してみて下さい(*^^*)

手掌多汗症の治療法はこちら

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