手や足、脇の汗を抑える効果があるとされるイオントフォレーシスについて、知っておきたい基本的な情報を分かりやすくまとめました。
ぜひ最後までお読みください。
多汗症治療のために行われるイオントフォレーシスの治療は、水の入った2つの容器に片手ずつ入れ、その水に電気を流し、20~30程度放置しておくという施術です。主に手掌(手のひら)、足底の汗を抑える目的で用いられます。
ただし、永続的に汗を止める事ができるといった類の治療ではない事を頭に入れておきましょう。効果を持続させるために、期間を空けて治療を続ける必要があります。
イオントフォレーシスについて調べていると、「家庭でも行える」という記述をよく見かけるはずです。
これらの機器は海外からの個人輸入が可能。ただし、やり取りがすべて英語、日本で承認された機器ではない、などトラブルやリスクがつきもの。
全て自己責任となってしまいます。まずはお医者さんに相談するべきです。
手汗対策を検討している方は、手汗用の制汗剤も試してみるとよいでしょう。クロルヒドロキシアルミニウムなどの制汗成分が入っていて、手に塗りやすい・馴染みやすいものを選びましょう。
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イオントフォレーシスはもともと、経皮吸収性促進方法(皮膚表面からの薬剤吸収をより効果的に行うこと)のひとつでした。
多汗症を治すために行うイオントフォレーシスは、薬剤は用いず水道水のみで行われます。水の電気分解によって生じる水素イオンが、汗腺の分泌部に入り込むことで発汗を抑える、という原理であると研究論文で解説されています。
ペースメーカーを利用している方は、イオントフォレーシスを利用することが出来ません。この点は要注意です!
副作用は基本的にはないようです。ですが、個人差はありますが、肌に刺激を与えるため皮膚が荒れたりする人もいるようです。
イオントフォレーシスの治療には保険が適用できます。ご自身の自己負担額が~割になるかはご加入している保険の窓口に直接問い合わせてみて下さい。
ここでは、いくつかの病院をピックアップしてイオントフォレーシスにかかる費用について紹介していきます。
ちなみに、イオントフォレーシスの治療は何回か通院する必要があります。池袋ふくろう皮膚科クリニックの公式ホームページによると、週1回程度の通院を続けると、10回以内に効果が出てくるとのこと。
もちろん個人差はありますが、その通院回数を目安として考えるのが良いでしょう。
そうとめ皮膚科クリニックは、週一回程度の頻度で通院し、汗が出なくなったら2,3週間に1回程度の通院をするよう勧めています。イオントフォレーシス料金は以下のようになっています。
1回あたり、660円(3割負担の場合)+再診料
また、塗り薬も処方されるとのこと。こちらは1本あたり410円(100ml)となっています。
この病院ではイオントフォレーシスの料金は以下のように設定されています。これが再診料込みの料金であるのかどうかは明記されていませんでした。
1回につき900円程度(3割負担の場合)
おおむね保険適用で再診料なども含めて、1回につき1000円以内といった感じでしょうか。効果を実感できるまでには多く見積もって10回だとすると、実際に汗を止めるまでには、
1,000円×10回=10,000円
くらいの費用が必要になってくるでしょう。
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