小指シップとは、神経内科医の安田譲氏が考案した、交感神経の緊張を解きほぐす独自のメソッドの事を指し、これを行うと首のこりなど、特に首から上の疲れを取り除くことができるようです。
そのやり方は小指にシップを巻くだけととてもシンプル。SNS上で密かに話題となっている「小指シップ」ですが、どうやら手汗対策としても使えるようです。しかし、こんな話を聞いても「ホントにそんな方法で手汗が止まるのか?」と半信半疑な方が大多数を占めると思います。
そこで、今回の記事では、小指シップで手汗を止めることは可能なのか検証し、また、小指シップの正しいやり方についても解説しました。
安田譲は、「安田医院」の院長を務める神経内科医であり、「シップかんたん自律神経健康法」、「イラスト図解かんたん自律神経健康法」の著書で有名な自律神経系の疾患のスペシャリストです。
彼は、小指シップの他にも右足小指シップなど数々のシップ療法を考案しているようです。小指シップ以外の健康法、治療法について知りたい方は彼の著書をご覧になってみて下さい。
2013年には生島ヒロシさんのラジオへ出演し、小指湿布を紹介したそうです。生島ヒロシさんのTwitterでも小指湿布について言及しています。
生島ヒロシ
follow今日は昨日に引き続き、安田譲先生にご出演頂きました。安田先生によりますと、うつの方は絶対に右肩が凝るんだそうです。その右肩の凝りを取るには、右の腰骨の上に湿布を貼るといいそうです。そうすることでグリセリンが浸透し、20秒で効果が現れるそうですよ!みなさんもぜひ、お試しください!
小指シップは手汗対策法の中では決してメジャーの方法ではなく、日本皮膚科学会の多汗症治療ガイドラインにも記載されていないので、ホントに効果が有るのかは定かではありません。
なのでまずは手汗用の制汗剤、もしくは小指シップを実践してみて効果が無ければ制汗剤を試してみましょう。
例えば、塩化アルミニウム外用薬を用いた手汗対策は、多汗症治療ガイドラインでも推奨されている立派な方法です。
小指シップには、自律神経の一つである交感神経の活動を抑えて、自律神経のバランスを整える効果があるようです。
一般に交感神経が活発に働いている状態の時、体は強いストレスを受けた緊張状態になります。そして、この状態が長く続くと、不眠やイライラといった症状が現れるようになります。また、交感神経の緊張がとれることで首筋の筋肉も解れることが知られています。
安田氏によると、首と顔の器官には一対一の対応関係が存在し、首の筋肉が解れることで顔の症状の改善が見込めるそうです。安田氏は、この顔の器官に対応する首の部分を「ネックホムンクルス」と呼んでいます。
ネックホムンクルスの例として、耳たぶの下の首筋があります。こちらは耳と対応しており、この部分の凝りをほぐすことで耳鳴りを改善できると安田氏は述べています。
手汗の発汗メカニズムにおいても、交感神経は重要な役割を果たしています。なぜなら、脳からの発汗の命令は交感神経を通して手の平の汗腺にまで伝えられるからです。実際に手汗治療のひとつのETS手術では、この交感神経を切除することにより手からの発汗を抑えます。
小指シップの効果が本物であるならば、交感神経の働きが抑えられるわけなのですから、手汗が少なくなるという事にも納得できますね。
小指シップの効果は約6~8時間持続するようです。これ以上長くつけても問題はありませんが、時間の経過と共に効果は薄れていきますので、この時間を目安にシップを交換してあげた方が良いとのことです。
・冷感タイプでパップ剤配合の湿布
・小指に固定するためのテープ(固定できれば絆創膏など何でも可)
・ハサミ
1. 湿布を7㎜四方ぐらいの大きさに切る
2. 切り取ったシップを小指の第一関節と第二関節の間の部分(手の平側)に張り付ける
3. 湿布の上から固定用テープを巻き付けて、シップがずれないようにする。
両手の手汗を止めたいのであれば、左右両方で小指シップを行いましょう。
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