病院やクリニックで行われる手汗(手掌多汗症)治療には以下のようなものがあります。
・イオントフォレーシス
・ボトックス注射
・ETS
・外用薬(制汗剤)
・内服液
こんなに多いとどれを選べばよいか分からなくなりますよね。そこで今回の記事では、手術費用という項目に着目して、各治療法のコスパを比較してみました。
手掌多汗症の治療は、主に病院の皮膚科や美容外科、美容形成外科、多汗症を扱っているクリニックなどで受ける事ができます。
「病院へ通う時間がない」「手汗で悩んでいることを他人に知られたくない」という方は、ネットで購入出来てすぐに届く手汗用制汗剤をまずは試してみましょう。
容器のデザインも制汗剤というよりはハンドクリームのそれ、といった感じで違和感がありません。手汗用制汗剤の比較や、お得に買う方法は制汗剤ランキング記事で解説しています。下の青いボタンをクリックorタップして記事を読みましょう。
ここで医療保険制度についてざっくり説明しておきます。日本の公的医療保険制度では、原則医療費の自己負担額は3割となっています。
ただし、70歳以上の方や、就学前のお子さんの場合は負担額は1~2割となります。
加えて日本には高額療養費制度というものがあり、所得や年齢に応じて月の上限負担額というものが決められており、その上限を超えた医療費は払い戻されます。ここで、一つの具体例を用いて説明しておきます。
例)30歳 年収300万円 の場合
月の医療費が30万かかったとすると、自己負担額は、
30万円(医療費)×0.3(3割負担なので)=10万円(自己負担額)
しかし、年収300万円の場合、高額療養費制度で定められた月間医療費の上限額は57,600円であり、
10万円(自己負担額)>57,600円(上限値)
となってしまうので、実際に支払う医療費は576,000円で良いことになります。
ここで、各治療の料金の目安を列挙しておきましょう。
・イオントフォレーシス:1000円/回
・ボトックス注射:5~10万円/回
・ETS:10万円(手術は一回のみ)
・外用薬(制汗剤):1000~8000円/本
・内服液(抗コリン薬):3000~5000円/1ヶ月分
このうち保険が適用されるのはイオントフォレーシス、ETS手術、内服薬(抗コリン剤)です。
今回の記事では、単に安いというだけではなく、
・価格
・継続通院の手間
・購入の手間
・手術の痛み
・制汗効果
・副作用
を総合的に評価しています。これらすべての点を考慮すると、一番お得なのは制汗剤での手汗治療だと思います。
以下でそれぞれの特徴をまとめていますのでしっかり確認して下さいね。
イオントフォレーシスは、微弱な電流が流れたトレイの中に20~30分ほど置くだけと、とても簡易な治療で、入院することもありません。
この治療により永続的に手汗を止める事はできません。制汗効果を維持するためには継続的に病院に通院する必要があり、それがこの治療法の最大の欠点といえるでしょう。
イオントフォレーシスで手汗を止めるためには、おおよそ10回程度通院する必要があります。一回の治療で1,000円(保険適用済み)程度かかるので、手汗が止まるまでにかかる費用の目安は以下の通りです。
1,000円×10回=10,000円
手汗が止まった後も効果を持続させるために1~2週間に一度は通う必要があります。そうなってくると、一年(52週として計算)で金額の目安は以下のようになります。
26,000 ~ 52,000円/年
加えてイオントフォレーシスの場合は毎週の通院の手間もあります。
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