まずは制汗作用を持つ内服薬とはどういう薬か、そのギモンを分かりやすく回答していきます。
一般に多汗症に効果があるとされている内服薬は、アセチルコリン(汗の分泌を促す神経伝達物質)の働きを抑える抗コリン薬が有名です。
もともと抗コリン薬は下痢、腹痛などの消化管運動の亢進に伴う症状に作用する薬としてよく用いられていましたが、多くの多汗症患者に対し、抗コリン薬での治療が効果的であることが判明し、日本でも手掌多汗症の患者さんに処方されるようになりました。
多汗症治療で唯一保険が適用されるプロバンサインや、そのジェネリック医薬品であるプロスパスが有名です。
自律神経の働きを整えて、過剰な緊張や不安を取り除くお薬です。発汗原因の1つには緊張性発汗もあるほど、汗と心は関りが深いとされています。
本記事で記載しているグランダキシンやパキシルがこれにあたります。また、どちらも抗コリン作用も持ちます。
現時点では、本記事に掲載されている9つの薬のうちプロバンサインのみ、多汗症治療に保険適用で用いられます。
他のお薬は、多汗症治療に有効であるという実験結果がいくつか報告された、という段階のようです。
どれも医薬品であり、入手するには医師の指導のもと処方箋を得ることが最も正しい入手ルートとなります。服用を検討する前に、お医者さんに相談しましょう!
以下に紹介する内服薬は、いくつかのオンラインショップで販売(輸入代行)していますが、どれも医薬品です。
副作用や禁忌(服用してはいけない状況、同時に摂取してはいけないお薬)があるため、専門の医師の指導に則って使用しましょう。病院で相談するのがいちばんです!
日本皮膚科学会の作成した多汗症治療ガイドライは、手汗が比較的多い方や手掌多汗症の方は、まず塗布するタイプの制汗剤をはじめとする外用薬を試すべきだと案内しています。
その理由は手や足は比較的、外用薬の塗布が簡単であることと副作用が少ないこと。一方、顔や頭の汗に対処する場合、外用薬の利用が難しいため内服薬を用いることがあるそうです。
現在主流の手汗対策方は、制汗剤の使用です。クロルヒドロキシアルミニウムや塩化アルミニウムが含まれているものを使います。
手汗用制汗剤の比較や、安く買う方法はランキング記事で詳しく解説しています。
見出しは商品名とその成分を表示しています。
例: 商品名 (成分名)
プロバンサインの場合、臭化プロバンテリンが有効成分です。そのため見出しは プロバンサイン (臭化プロバンテリン)となります。
プロバンサインは、抗コリン剤のうち、現時点では国内で唯一保険が適用されるお薬です。そのため、汗の悩みを相談した際に医師により処方されることもあります。本記事で紹介するお薬の中で、多汗症治療に用いられる薬といえばまずこのプロバンサインが挙げられます。
有効成分である臭化プロパンテリンが副交感神経からの情報伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑え、発汗を抑えます。
副作用として、目や口の渇き(プロバンサインは汗だけではなく体中の水分の分泌を抑える働きがある)、顔・体の火照り(発汗による体温調節が効かないため)などがあります。
また、禁忌や飲み合わせにも注意が必要です。プロバンサインについて詳しくは、以下の記事をチェック!
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