自律神経遮断薬には、「競合的遮断薬」「脱分極性遮断薬」の2種類が存在し、いずれもアセチルコリンがニコチン受容体と結合することを阻むことで、神経伝達機構を阻害します。
脱分極性遮断薬では、不応期という刺激に反応しない状態を継続させる作用により神経伝達を阻害します。ニコチンはこの脱分極性遮断薬に属します。
一方、競合的遮断薬では、本来アセチルコリンが結合すべき場所に結合することで、神経伝達を阻害します。
少量摂取の場合は、自律神経の興奮効果を示します。つまり、タバコを吸って間もない人の場合、喫煙により発汗が促されるということになります。
大量摂取の場合は、自律神経の働きは阻害されます。すなわち、ヘビースモーカーの方は、喫煙により汗が抑えられる事になります。
タバコには、発汗を抑える効果があるので、手汗を軽減させる事ができます。しかし、同時に発汗を促す機能も持ち合わせているので注意が必要です。
基本的には、へービースモーカーの人であれば、制汗効果を期待できますが、タバコには他にも様々な作用や悪影響があると一般的にいわれています。「手汗対策としてタバコを吸う」という行為は控えた方が無難でしょう。
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