手汗・臭い対策に手洗いは必須!効果と手順を知ろう!【洗いすぎはNG】

正しい手洗いの方法を学びつつ、手汗対策との関連性を解説。また、洗いすぎによる乾燥、「かゆい!」といったデメリットの対策も紹介します。洗いぎてはいけないんです!

どうして手洗いが大切?

毎日習慣的になんとなく行っている手洗いですが、正しいやり方はご存知ですか?手汗対策という観点において手洗いは、手のひらへ塗布するタイプの制汗剤の効果を向上させる、という役割を果たします。

そこで、本記事では手汗と手洗いに関して以下の3つに注目して解説します。

・手洗いの方法、手順

・手洗いの効果

・気を付けること(洗いすぎ、石鹸の使いすぎ、お肌の乾燥)

しっかりと手の洗い方を身につけましょう!

正しい手洗いの手順

ここでは、「公益社団法人 日本食品衛生協会」が推奨する手洗い方法を紹介します。

1.流水で軽く洗った後に石鹸をつける

2.手の平側の面を洗う

3.手の甲側の面を洗う

4.指の側面や付け根を洗う

5.親指とその根元を洗う

6.指先、爪の間を洗う

7.手首を洗う(前面、側面、裏面すべて)

8.石鹸を流水で洗い流す

9.タオルやハンドドライヤーで乾燥

10.アルコールで除菌

全ての手順を完璧にこなすことは難しいかもしれませんが、ここまで徹底すると手の汚れは大分除去されているはずです。

手洗いの除菌・洗浄効果と手汗

手洗いには、「手の余分な皮脂やゴミの除去」・「肌表面の菌の除去」の2つの効果があります。この2つの効果は手汗対策と以下のような関係があります。

ゴミ・汚れの除去 → 制汗剤の効果を高める

菌の除去 → 汗による臭いの軽減効果

これらについて詳しく説明していきます。

制汗剤を塗る前には手洗いを!

手汗対策に制汗剤を用いる際は、必ず手をしっかり洗うようにして下さい。手洗いにより皮膚表面を覆う皮脂や汚れを洗い落とすことで、制汗剤に含まれる制汗成分を効率的に肌へと浸透させる事ができます。

なお、先ほど紹介した手洗いの方法の「アルコールで除菌」という項目は制汗剤塗布前には行う必要はありません。なぜなら、目的は汚れの除去であり、細菌の除去ではないからです。

ちなみに、ハンドソープには肌をコーティングするシリコンが配合されている事があります。シリコンは制汗剤が肌に浸透するのを妨げる恐れがあるともいわれています。一方、固形石鹸にシリコンが使われていることはほとんどないため、気になる方は制汗剤塗布前は石鹸で手を洗った方が無難でしょう!

制汗剤の正しい使い方は以下の記事でも紹介していますよ♪

乾燥も忘れずに!

手が濡れた状態で制汗剤を塗布すると、肌表面の水分によりは制汗剤が流されてしまい肌に浸透しません。手洗い後はきちんとタオルやハンドドライヤーで乾かして下さい。

また、タオルだと手にほこりや生地がくっついてしまう恐れがあるので、自然乾燥やハンドドライヤー、もしくはドライヤーの冷風を用いると完璧です。

菌の除去と臭いの関係

手汗はエクリン腺と呼ばれる汗腺からの発汗です。エクリン腺の汗の成分はほとんど水であり、本来はほとんど無臭の液体となっています。

それにもかかわらず、冬に着用する手袋はニオったりしますよね。これは、手の平に存在する常在菌が手汗に含まれる不純物を分解するときに発生させるニオイが原因です。その菌を除去することで、手の防臭につながるというわけなのです。

エクリン腺からの汗は本来臭いの強いものではなく、手汗のニオイが気になるという方も多くはありませんが、もし手の臭いが気になるという方は手洗いの最後にアルコールを塗布することでニオイの原因を徹底的に除去することが出来ます。

手の洗いすぎは禁物?

常在菌にもちゃんとした役割がある

皮膚表面には悪い菌だけでなく、常在菌というものが存在します。常在菌は、皮膚にある脂肪を分解し、脂肪酸という物質でできた膜を形成します(皮脂膜)。

よく人の肌は「弱酸性である」といわれますが、これは菌がつくる皮脂膜が弱酸性なのでそうなっているのです。

では、もし常在菌がいなくなるとどうなるでしょうか?皮脂膜は皮膚を乾燥や肌荒れから守る働きがあるとされており、常在菌がいなくなるという事はそのバリアが無くなるという事を意味します。つまり、病気を予防するために行う手洗いも、過剰すぎると肌トラブルを引き起こす原因になってしまうということ。くれぐれも洗いすぎには注意しましょう!

手洗いは流水でいい?

上で手洗いの手順を紹介しましたが、医学博士の藤田絋一郎氏はそれとは異なる手洗い方法を推奨しています。それは「手洗いは10秒間流水ですすぐだけで良い」というもの。

彼によれば、衛生環境が良い日本において、石鹸でしっかりと手を洗う必要はないとのことで、彼自身も石鹸で手を洗うのは一日一回のみだそうです。

これはあくまで流水でも病気の予防になるという意味で、手の汚れを落とす際は石鹸は必要だと思います。なので制汗剤を塗布する際はできるだけ石鹸を用いて下さいね!

肌が乾燥した場合の対処法

手の洗いすぎ、または制汗剤の塗布により手が乾燥した場合には、ハンドクリームで対処しましょう。

軽度の乾燥であれば「ヒアルロン酸」や「セラミド」といった成分が配合した保湿を目的としたハンドクリームが良いと思います。手荒れがひどい場合は、ビタミンが配合したハンドクリームが最適でしょう!

以下の記事は医療従事者の方向けですが、手荒れの対処法やハンドクリームの選び方、オススメ品も紹介しています。ハンドクリームについて知りたい方は目を通してみてください(^^)

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