夏などの暑い季節は特に汗が気になりますよね。まるで多汗症じゃないかな、と疑ってしまうほどです。そして汗が多いければ多いほど、紙がよれたりインクがにじんだりしてしまいます。
一般的には耐水インク(顔料インク)と手袋の使用により対策をします。汗を気にせずより快適に作業を行うことが出来ますよ!
Twitter上でも万年筆を使っているときの手汗あるあるを見つけたので紹介します!
うーまん
follow手汗で紙ふにゃふにゃ。字が書けん。もっと時間経つと破れる。 多汗症あるあるですよねー https://t.co/3I0sSm1fVX
万年筆の書き味は好きです しかし、この時期手汗のひどい方が万年筆で原稿を書いた日には、入力が大変なことになりそうな… だから、「犬ハサ」をちょっとひいた目で見てしまいます 職業病です
塩見陽子
followシャーペンと毛筆を握ると緊張でベタ手(汗でベタベタ)になるけれど、万年筆とカリグラフィーは好き。ペン先のあのバネ具合が緊張をほぐしてくれる。
万年筆のインクは主に3種類に分けられます。
・染料インク
・顔料インク
・没食子インク(古典インク)
まず簡単に説明すると、一般的には染料インクか顔料インクがよく使われています。そして染料インクは耐水性が低く、顔料インクは耐水性が高いです。
染料インクの特徴は発色がよいこと。また、水に溶けやすいためペン先でインクが乾いて詰まってしまった場合など、掃除が簡単です。
耐水性や保存性を重視するなら顔料インクを使用しましょう。手汗が気になる方は顔料インクがオススメです。
うさぎ小天狗のんだくれ
follow去年末から万年筆を使い始めました。インクの乾きが遅いのと、手汗で書いたものがにじむので、水溶性でないインクが欲しいのですが、どこのがいいんだろう……。ご存知の方いらっしったら教えてください。
没食子インクも耐水性・耐久性に優れていますが、鉄のペン先を腐食させてしまったりといったデメリットを考慮して、現在では耐水インクとしては顔料インクの方が人気が高いです。
ただし、没食子インク独特の色合いや歴史をある種の"あじ"として、好んで使い続ける愛好家も多いです。普通に市販もされています。
ちなみに没食子とは、虫こぶと呼ばれるもののひとつ。インクタマバチという昆虫がブナ科の植物の若芽へ産卵すると、その芽が変形し没食子と呼ばれます。
かつてはこれをインクの原料としていました。
顔料インクは粒子が染色インクと比べて大きく、万年筆の先が詰まることがある、というデメリットがあります。しかし最近では、メーカーの技術向上により顔料インクの粒子も小さくなっています。ナノインクと呼ばれることもあります。
この改善により、染色インクにより近いさらさらとした書き心地や速乾性を実現しています。
いくら耐水性が強いといえども、乾くまでは手で触れたり汗がついたりすると滲んでしまいます。
カートリッジ式にせよコンバーターを使うにせよ、異なるインクを混ぜると化学反応を起こして固まってしまう可能性があります。
異なるインクを混ぜ合わせないように気を付けましょう。
いとくず
follow万年筆インクはほとんどが水性なので水に弱いですよ…コピックとか絵具とか滲むどころかいなくなる可能性あり。顔料インクもありますが顔料インクを使った万年筆は水性インク入れると固まって詰まるので注意してね。
一度乾いてしまうと水で洗い落とすことが出来ないのが顔料インクの特徴です。以下のメンテナンスを行って大事なペンの内部でインクが固まってしまったり、ペン先でインクが詰まったりするトラブルを避けましょう。
・水分が蒸発して固まらないよう、キャップを閉める
・少しインクの出が悪い、インクが走らないという場合はペンの先を水へ浸して布でふき取る
・出来るだけ毎日使う
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