プロスパスは、実はプロバンサインの後発薬。いわゆるジェネリック医薬品です。そのため、成分や効能はプロバンサインと同じといってよいでしょう。
日本ではまだジェネリック医薬品として認可されていないのかもしれません、おそらくそれが理由で病院などでも処方されることはないようです。
プロバンサインもプロスパスもいくつかのオンラインショップ(輸入代行ショップ)で購入することも出来ますが、ジェネリック医薬品のためプロスパスの方が安い値段で販売されていることが多いです。
グランダキシンは自律神経失調症や更年期の多汗症に対し用いられる薬となっています。
自律神経のバランスを整える作用により緊張を取り除くことで、精神性の発汗を抑えることができると考えられています。
また、抗コリン作用も持っています。
パキシルは主に不安・うつに対処するために用いられます。また、抗コリン作用も持っています。
手汗や多汗症で悩んでいる方の中には、そのストレスや不安により、緊張性発汗を結果として促してしまうこともあるため、パキシルの服用により緊張を抑えます。多汗症治療に有効だったという報告もあるようですが、多汗症治療の処方薬としてはまだ一般的に用いられるほどの安全性・確証が得られていません。
ちなみにパキシルは2012年から後発薬(ジェネリック医薬品)の発売が開始されました。商品名はパロキセチン、上の画像もパロキセチンの写真です。
こちらの薬も抗コリン作用を持ちますが、主に尿失禁、尿意切迫感、頻尿治療に用いられています。
抗コリン作用があるため、汗を止める効果もありますが、多汗症治療への対策として用いられることは、現時点では少ないようです。
副作用は口や目の渇き、排尿困難、体のほてりなど、抗コリン作用をもつ薬に共有する効果があります。禁忌や飲み合わせにも注意が必要です。
パキシルと同様、ベシケアも主に過活動膀胱(品用など)の症状へ対処するため用いられますが、アセチルコリンの働きを抑える抗コリン作用を持ちます。
トリプタノールはグランダキシン、パキシルと同様に精神疾患、主にうつ病の対処として用いられます。成分はアミトリプチリン塩酸塩です。
また、抗コリン作用も併せ持つため夜尿症などの治療にも用いられることがあります。他にも神経痛や頭痛・片頭痛の治療にも処方されるそうです。
カタプレスはこれまで述べてきたお薬とは違って、主に高血圧症へ対して処方されます。少し難しい言葉ですが、中枢α2受容体を刺激する作用があり、その働きにより発汗を抑えるのに有効だという報告が2つほどあるようです。
トピナは主に抗てんかん薬として用いられています。他の抗てんかん薬と共に併用されます。
副作用は多々ありますが、その中に発汗の減少があります。いくつか多汗症利用に有効であったという例があるようですが、現時点では多汗症治療に用いられることは多くありません。
冒頭でも述べた通り、現在保険が適用される唯一の多汗症治療薬がプロバンサインです。現時点では、ほかのお薬はそれぞれ多汗症ではない症状に対して処方されています。
中には、今後多汗症治療に用いられるようになる薬もあるかもしれません。
内服薬は禁忌や副作用があるため、使用には注意が必要です。くれぐれもお医者さんと相談して服用するようにしましょう。
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