お酒を摂取するとわきが、脇汗やワキガ臭を悪化させてしまう場合があります。お酒やアルコールは身体に以下の変化をもたらします。これらの効果により臭いがきつくなったり、汗の量が増えたりします。
・発汗の促進
・アセトアルデヒド・酢酸の放出
各項目については記事下部で詳しく解説していきます。尚、これらはわきが・脇汗のみを促進するわきではなく、体全体の臭いや汗に影響を与えます。
お酒を飲むとアドレナリンの分泌が促進され、発汗量が増えます。
一般に、アドレナリンは交感神経の働きが優位な興奮状態の時に分泌されます。アドレナリンが分泌されると、血糖値の上昇、運動能力の向上、発汗の促進といった身体の変化が生じます。
ワキガの原因は、アポクリン腺からの汗にあり、発汗量が増えれば臭いも強くなります。
飲酒をすると身体から臭いの強い成分が放出されるため、体臭がきつくなります。ワキガの臭いだけがきつくなるという訳ではありませんが、臭いを気にする方は、飲酒を控えた方が良いでしょう。
お酒に含まれるエタノールは、体内でアセトアルデヒドや酢酸といった物質に分解されます。アセトアルデヒドと酢酸は、臭いがきついという特徴を持っています。
これらの物質は血液や汗腺に運ばれ揮発します。これが酒臭さの原因となります。また、この臭いは、汗のみならず、息からも排出されます。
アセトアルデヒドとは、エタノールを酸化する事で生成される化学物質です。無色で強い臭いを持っています。
お酒の他にタバコの煙や植物などにも含まれています。マウスやラットを用いた実験から発がん性のある物質であると考えられています。
酢酸は、アセトアルデヒドを酸化する事で得られる化学物質です。お酒の中に含まれるエタノールは、酸化されると最終的に酢酸へと変化します。
食卓にある食酢の中には酢酸が3~5%ほど含まれています。純粋な酢酸は、気温16度で凍結するため、氷酢酸という名称で呼ばれる事があります。
鼻を刺すような刺激臭が特徴的。お酢の臭いを強くしたものと想像すると良いでしょう。このきつい臭いが二日酔い時の臭いの原因の1つになります。
アルコールは、活用次第ではわきがの臭いを抑えたり、発汗量を減らす事が可能です。ここでは、お酒・アルコールが持つ利点について紹介しましょう。
解説する内容は以下の3点になります。
・皮膚表面の細菌の殺菌
・お酒のリラックス効果
・活性酸素を減らす効果
脇をアルコールティシュで拭くと、わきがの臭いを抑える事が出来ます。
わきがの臭いの原因は、皮膚表面に存在する常在菌にあります。アルコールには殺菌作用があり、この常在菌を殺すことで、結果的に臭いが抑えられます。
実際に、デオドラント製品なども殺菌効果を持ち、その効果でワキの臭いを軽減させています。
上で述べたように、わきが臭の原因は肌に存在する細菌にあります。
汗腺にはアポクリン腺とエクリン腺の2種類が存在し、脇にはアポクリン腺が多く存在します。アポクリン腺から分泌される汗には、皮脂やタンパク質などが含まれており、細菌たちはこれらの物質を餌にします。
細菌が皮脂等を分解すると、分解臭と呼ばれる臭いを持つガスを発生させます。これが、わきがの臭いとなります。
仕事のストレスを発散させるために仕事帰りにお酒を飲むという方も多いでしょう。実際にお酒にはストレスを和らげる効果があり、このような行為は理に適っています。
アルコールを摂取すると、体からセロトニンの分泌が促されます。セロトニンには、不安や恐怖などの感情を抑え、気分を落ち着かせる効果があります。これにより、心の緊張が解け、ストレスが和らぎます。
強いストレスを受けると体臭が強くなる事が知られています。
人は、緊張や不安、強いプレッシャーなどを感じると、アドレナリンなどのホルモンの分泌が加速されます。これらのホルモンは、皮脂腺に働きかけ、皮脂の分泌が促進されます。また、角質層にも変化がおき、皮脂腺の詰まりを引き起こします。
その結果、活性酸素の分泌が促され、活性酸素の働きにより過酸化脂質が産生されます。この過酸化脂質は加齢臭の原因として知られる物質で、これにより体臭がきつくなります。
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