ワキガ・多汗症の方が肌着を選ぶ際は、生地、素材に着目すると良いです。何故なら、生地によって吸湿性、速乾性などが異なり、生地選びを間違えると臭いがきつくなってしまう事があるからです。
今回は、肌着に使用される以下の計5種の素材について、その特徴とワキガとの相性について解説します。また、オススメ肌着を3つ紹介します。
・ポリエステル
・綿(コットン)
・ウール
・ナイロン
・レーヨン
ポリエステルは、石油から作られる合成繊維で、速乾性に優れているという特徴を持っています。すぐに乾くので、汗っかきの方に最適な生地です。
しかし、汗臭くなりやすいという欠点があり、ワキガ体質の人にはお勧め出来ません。
実際に、アルバータ大学やゲント大学が行った調査では、ポリエステルは綿などの天然繊維よりも臭いがきつくなりやすいと報告しています。
皮膚表面にいる菌が、汗腺の一つであるアポクリン腺からの汗に含まれるたんぱく質、脂質を分解する事でワキガの臭いは発生します。
ポリエステルは速乾性が高い一方、汗に含まれる脂はしっかりとキャッチします。つまり、ポリエステルの生地には菌の餌が豊富にある状態となり、強いに臭いを発するようになるのです。これが、ポリエルテルが天然繊維よりも臭う原因です。
また、ある実験では、ポリエステル上の方が天然繊維上よりも菌が増殖しやすいと報告しており、この事からもポリエステルが菌にとって良い環境である事が分かります。
綿は吸水性が高く、汗を良く吸収し、着心地が良いという特徴があります。臭いは水分が蒸発する事で周りに拡散します。そのため、吸湿性の良い綿は臭いが出にくく、ワキガ体質の人におすすめです。
ただし、吸湿性が高いがゆえに汗染みが出来やすいというデメリットもあります。
ウールとは、羊の毛から作られる天然繊維です。保温性と通気性に優れているという特徴を持っており、冬の着こなしには欠かせない生地です。
また、綿と同様吸湿性もあり、臭いが外に出るのを防ぎます。
ナイロンもポリエステルと同様人工的に作られた繊維です。その特徴もポリエステルと似ており、速乾性に優れ、しわになりにくいという特徴があります。汗っかきの人には良い素材です。
一方で、ポリエステルと同様吸湿性に乏しく、臭いを周囲に拡散させやすいです。ワキガの方にはあまりお勧め出来ません。
レーヨンは、シルクのような見た目を持つ人工繊維です。吸水性は良いものの、水を吸うと縮んでしまうという欠点があります。そのため、洗濯が難しく、手入れはクリーニング屋に任せる人も多いです。
水に濡れると縮むので、汗っかきの人には不向き。また、洗濯が不向きという点でワキガの人にも適していません。
ここではオススメの肌着を3つ紹介します。
ユニクロが販売するパッド付のキャミソール。身体へのフィット感が良く、アウターを着た際のシルエットに影響を与えません。
メッシュ加工が施されているので、通気性も良いです。
価格:990円
脇の部分にわき汗パッドが付いており、わき汗が気になりません。生地表面にはメッシュ加工が施されており、長時間快適に過ごすことが出来ます。
カラーはホワイト、ブラック、グレー、ベージュの4種類が用意されています。
価格:2399円
UVカット加工が施されており、90%以上の紫外線をカットします。ワキの部分には汗取りが付いており、汗染みが上着にまで染みるのを防ぎます。
速乾性はもちろんの事、防臭抗菌加工も施されており、汗による臭いが軽減します。カラーはホワイト、ブラック、ベージュの3つがあります。
価格:1198円
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