エタノールはアルコールの一種で、医療現場などで消毒の用途で良く用いられる薬品です。
一般に販売されているエタノールには、「消毒用エタノール」と「無水エタノール」の二つの種類があります。これらの違いは濃度にあり、無水アルコールの方が高濃度なエタノールとなっています。
基本的にはどちらを使用しても構わないのですが、無水エタノールなら掃除など別の用途でも使えるのでお勧めです。
注意点としては、エタノールは引火性がある薬品なので、火気のまわりでの使用は絶対に控えるべきです。また、刺激性の香りもあるので、ニオイを直接嗅ぐのも危険です。換気の良いところで作業は行いましょう!
エタノールは、以下の場所で購入できます。
【エタノールの購入場所】
・ドラッグストア、薬局
・Amazon
・楽天
・Yahoo!ショッピング
無水エタノールは500mlで900~1,200円といった価格で購入できます。一方、消毒用エタノールは500mlで300円程度で購入できるようです。
また、100mlの無水エタノールなら600円程度で購入できます。そんなに多量に使わないという方ならば、100mlもあれば十分だと思うので、こちらの方が良いでしょう。
制汗剤には塩化アルミニウムの中でも「塩化アルミニウム六水和物」がよく使われます。先ほど述べた通り、この成分には制汗作用があることが知られています。
六水和物の他に無水和物というものも存在しますが、塩化アルミニウム外用薬を自作する際は必ず六水和物の方を使用します。
なぜなら、無水和物が水に溶解すると毒性の強い塩化水素のガスが発生する恐れがあり大変危険だからです。通常こちらの物質は、換気機能が備わったドラフトと呼ばれる装置内で扱うものであり、一般家庭で取り扱うべきではありません。購入の際は間違わないようにしましょう。
塩化アルミニウムはドラッグストアでは取り扱っていないようでした。また、Amazonや楽天といった大手ネットショップでも販売されていません。
調べたところ、「モノタロウ」というネットストアと「ヤフオク」で塩化アルミニウムが販売されています。モノタロウでは、500gで特級が2,190円、1級が1,590円となっていました。特級と一級ではおそらく純度が異なり、特級の方がより高純度であろうと思われます。
ただし基本的に研究者・法人向けの商品とされており、購入時に使用先事業所名が要求されます。
ヤフオクでは新品200~1000円で販売されていました。ただし、薬品の個人間売買は品が本物であるかどうか見わけもつきにくいため、トラブルの元となります。購入はおすすめしません。
1.部屋の換気を良くする
2.火元の確認
3.容器に塩化アルミニウムを入れる
4.軽く容器を振り混ぜながら精製水を少しずつ入れ、塩化アルミニウムを完全に溶かす
5.エタノールを入れる
体質によって塩化アルミニウムにより金属アレルギーで皮膚があれたり、お肌が乾燥気味になったりすることもあります。特に初めて塩化アルミニウム液を使用するという方は、10%程度から試して徐々に自分にあった濃度へ調節するようにしましょう。
エタノールを入れる事で、塗布した際の清涼感と、菌の増殖を抑える殺菌作用を与える事ができます。菌の増殖が臭いの原因となるので、ワキガなどにも用いる場合は少し多めにいれても良いと思います。
また、エタノールの刺激が苦手という方はその量を抑えてあげましょう。エタノールの量は、実際に肌に塗布して適宜調整していく事になると思います。何回か作っていくうちに自分好みのエタノール量を決めていく必要があるので、一度に多量に作らない方が良いでしょう。
実際に薬品を調整する前に、何%の塩化アルミニウム溶液を作るのかを予め決めておき必要な薬品の量を測り取っておく必要があります。
濃度の計算方法はいくつかありますが、ここでは重さを基準とした重量パーセント濃度で計算することにします。重量パーセントでは、濃度は以下のように定義されます。
【濃度 =(塩化アルミニウムの重量 / 完成した塩化アルミニウム溶液の総重量)×100】
ただし、すべてグラム単位で計算するものとします。ここで、具体例を用いて溶液の調整方法を説明しましょう。
まず必要な塩化アルミニウムの重さを求めると、
塩化アルミニウムの量=完成した溶液の重さ(100g)×0.1=10g
エタノールを10g用いる場合、精製水の量は、
精製水の量=完成した溶液の重さ(100g)- 精製水以外の成分の重さ(20g)= 80g
先ほどの計算と流れは全く同じです。
・塩化アルミニウムの重さを計算
・エタノールの重さを計算
・溶液の総重量から塩化アルミニウムとエタノールの重量を引くと精製水の重さが求まる
計算結果を以下に示しておきます。ただし、ここでもエタノールは10gとしました。お好みで適宜調整して下さい。
20%溶液: 塩化アルミニウム(20g)・エタノール(10g)・精製水(70g)
25%溶液: 塩化アルミニウム(25g)・エタノール(10g)・精製水(65g)
エタノールのような液体は、mlで量り取ってgに換算した方が計算誤差は少なくなります。しかし、そこまで気にする必要はないと思います(多量であるほどその誤差は取るに足らないものになります)。
はじめて塩化アルミニウム液を作る場合は、エタノールは10gにするとか、10%にするとか決めておくとよいでしょう。足りない、もしくは多いなと感じたなら次回から量を変えていきます。
使用時に効果が強すぎる場合は水道水で薄めても構いません。
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