最近の制汗剤の中には、塩化アルミニウムの代わりにクロルヒドロキシアルミニウムを用いている商品が数多く登場しています。ここでは、クロルヒドロキシアルミニウムと塩化アルミニウムの違いについて解説していきましょう。

皮膚への刺激

クロルヒドロキシアルミニウムは一般的に、塩化アルミニウムよりも肌に優しいとされています。これは、クロルヒドロキシアルミニウムが塩化アルミニウムに比べて、PHの面でより中性に近いため、肌への刺激が少ないという理由があります。

もちろん、どちらもアルミニウム塩特有の収れん作用や皮膚への刺激があるため、クロルヒドロキシアルミニウムは無刺激、というわけではありません。

制汗作用

よく塩化アルミニウムに比べてクロルヒドロキシアルミニウムは制汗作用が弱い、という説を述べているサイトがありますがソースが不明です。

手汗ノートが調べたところ、現状では塩化アルミニウムよりもクロルヒドロキシアルミニウムの制汗効果が弱いという報告は見つけられていません。

高塩基性塩化アルミニウム,<http://www.takichem.co.jp/products/chem/functional/pdf/bain.pdf>

塩化アルミニウム系の制汗剤

ほとんどの制汗剤は、塩化アルミニウムかクロルヒドロキシアルミニウムを含んでいます。ここでは、薬局やオンラインショップ上で購入できる塩化アルミニウム配合の制汗剤を紹介しますよ!

オドレミン

日邦薬品が開発した塩化アルミニウム配合(13%)の制汗剤。お値段は25ml入りで価格は1000円程度。

テノール液

佐藤製薬から発売されているロールオンタイプの塩化アルミニウム系制汗剤。塩化アルミニウム含有率は3.9%と低めで、肌の弱い方には嬉しい商品です。

ロールオンタイプなので手を汚すことなく使用でき、また定価は30ml850円程度と手頃価格なので、制汗剤を初めて使用する方にもおすすめです。

デトランスα 手足用ローション

デンマーク産の強力な制汗効果をもった制汗剤。ロールオンタイプの脇用とローションタイプの手足用があり、手足用ローションの塩化アルミニウム配合率は25%と言われています。

AHCセンシティブ

スイス産の塩化アルミニウム系制汗剤。いくつか種類があり、手汗用におすすめされているAHCフォルテという商品は塩化アルミニウム配合率25%です。

サーテンドライ

アメリカのClarion Broands社から発売されている制汗剤。塩化アルミニウム配合率はロールオンタイプで12%、固形タイプでは20%となっています。主にワキ汗対策として用いられます。

ドリクラー

イギリスで使われている商品。塩化アルミニウム配合率は20%です。

クロルヒドロキシアルミニウム系の制汗剤

塩化アルミニウム以外に最近ではクロルヒドロキシアルミニウムという物質を用いた商品が多く登場しています。

クロルヒドロキシアルミニウムは塩化アルミニウムよりも肌に優しいので肌の弱い人でも安心して使う事ができます。今現在最も人気な手汗用制汗剤「テサラン」もクロルヒドロキシアルミニウム配合の制汗剤です

他にはどんな成分がある?

ミョウバン水も制汗効果があり、古くから制汗剤として用いられることがあります。

塩化アルミニウム液は自分でも作れる?

作れるかもしれない...けどおすすめしません!

オドレミンの成分を見ると

塩化アルミニウム
エタノール
精製水

の3つが主な材料になっています。こちらの3つの材料は一般の人にも簡単に手に入れることができ、自家製の制汗剤を作る事ができます。

実際にネット上では、汗剤を自分で作って使制用している方もいらっしゃいます。自作の制汗剤の場合、自分の好きな塩化アルミニウム濃度の制汗剤を作ることができるので、自分に合った制汗剤を作れるかもしれません。

ただし、どの塩化アルミニウムを購入するか、加水分解が起きたらどうするか、など調べなければならいことが多いです。

まずは市販の制汗剤を試してみて、効果が現れるか試しましょう。その後、コストが気になるようでしたら手作り制汗剤に挑戦してみてもいいかもしれません。

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