理科の授業でミョウバンの白い結晶をみたことがある人もいるかもしれません。細かく説明すると難しくなってしまうので省きますが、化学的にざっくり言うと、ミョウバンは複塩と呼ばれる塩のひとつです。
実はミョウバンにも化学式の違いでいくつか種類があります。その中で一般的に私たちがミョウバンと呼んでいるものの名称は硫酸カリウムアルミニウム。他のミョウバンと間違えないよう、カリミョウバン・カリウムミョウバンよ呼ばれることもあります。
ややこしいですが、下で述べる焼きミョウバンもカリミョウバンです。
食品添加物として、工業用品として、また医薬品・化粧品としてさまざまな用途で利用されています。
中でも日本人へ一般的で身近な利用法は、ナスの漬物の発色を良くすること。食品のウニへも形を維持したり、保存を良くするために用いられます。
制汗剤、化粧品としてはミョウバンの以下の2つの性質が注目されています。
・殺菌作用(水溶液が酸性のため)
・収れん性(タンパク質と反応)
ちなみに、よくローマ時代から使われていた、という話が出てきますが、このエピソードの詳しい情報源を見つけることが出来ませんでした...。
制汗剤について色々と調べたことがある方はアルム石を利用したデオドラントアイテムを見かけたことがあるでしょう。デオナチュレやデオアルム、エスカラットがその一部ですね。
実はアルム石とはミョウバンのこと。ミョウバンの英語名がAlum(アルム)、その結晶のことをアルム石と呼んでいるそうです。
実は、天然のミョウバンというものも存在します。
別府の中心地から離れた明礬温泉というエリアでは、江戸時代から明礬が採取されいたそうです。これは湯の花と呼ばれ、皮膚病などの疾患に効果があるとされ、用いられていたとのこと。
ミョウバン水の制汗効果利用を支持する人たちは、ミョウバン水の収れん作用と殺菌作用に注目しています。収れん作用により肌のタンパク質と反応して汗を出にくくする、というのが主な意見です。
殺菌作用に関しては、ミョウバンの水溶液が酸性であり、酸性の強い環境では菌は繁殖できない。これが主な理由です。
ミョウバンの制汗効果に疑問がある人たち意見としては、ミョウバンによる収れん作用は認めつつも、その作用と制汗効果の関係性に疑問があるようです。
ちなみに汗を抑える効果を疑いつつも、殺菌によるニオイ対策は認めているようです。
Twitter上でもミョウバン水を実際に使ってみた人たちの意見を見つけました。もちろん、効果があるという人もいれば無いという人もいます。
デオナチュレのソフトストーン効果抜群だなコレ…… ただ足はクリームタイプしかないけど、クリームって塗るのめんどくさいし手が汚れるので、ミョウバン買ってきてミョウバン水溶液でも作ってしまおうか…?
留依
follow友達とか「汗の臭いはBanの消臭スプレーとかよりもね!おばあちゃんに教えてもらった飽和ミョウバン水溶液!ほんと匂わない!!足にも脇にも!!」って持ち空いてたし先人の知恵スバラシス
ミョウバン水を利用していると、お肌が乾燥しやすくなることがあるようです。影響にはもちろん個人差や相性があるので、はじめての際は通常より薄めのミョウバン水を利用したほうがいいでしょう。
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