パースピレックスはデンマークのRiemann A/Sという会社が製造している制汗剤です。公式サイトによるとヨーロッパを中心に世界30カ国で販売しているとのこと。
塩化アルミニウムを主な制汗成分としていて、ローションタイプの手足用パースピレックスは、化粧水のように手に取って使います。ちなみに、容量は1本あたり100ml。
製造しているRiemann社は1979年に設立されたそうです。制汗剤の他にもP20という日焼け止め商品を取り扱っています。
パースピレックスはワキ汗用と手足用の2種類があります。ワキ汗用はロールオンタイプ、手足用はローションタイプとなっています。
また、ワキ汗用は制汗成分の強さに応じて以下の3アイテムが用意されています。
・コンフォートタイプ(敏感肌用)
・ノーマル
・ストロング(制汗効果が最も高い分)
本記事は主に手足用ローションに焦点をあてて解説していきますよ!
ロールオンタイプとは、上の写真のように容器を持って直接制汗剤を塗るタイプ。
上述の通り、手足用はローションタイプ。一般的な化粧水やボディクリームと同様、一度容器から手に取ってお肌へ塗布します。
パースピレックスは直接肌に塗布するタイプの制汗剤のため、もちろんお肌との相性などによる個人差はあります。
どうしても効果が実感できない方は、本記事下部の正しい使い方の項を確認してみてください(^^)/
デトランスαとパースピレックスは、メーカーも成分も全く同じです。一部のオンラインショップでのみ、デトランスαという名前で販売・流通しています。
詳しい理由は分かりませんが、以下の2つが考えられます。
・いくつかのオンラインショップがパースピレックス製造元から製品を仕入れるOEM契約をしている
・日本国内においてパースピレックスブランドは医療機関専売品として展開しているため、名前を変えてデトランスαというブランドで発売している
パースピレックス(デトランスα)の有効成分は塩化アルミニウムです。英語ではAluminium chlorideと表記され、それをそのまま読んだアルミニウムクロリッドと表示している日本のサイトもあります。
塩化アルミニウムは一般的には2つの制汗作用を持つと言われています。
1つ目は収れん作用による毛穴をはじめとする皮膚表面にある穴を引き締める効果。2つ目は皮膚上でタンパク質と反応して、ゲル状の物質となり汗を排出する管を塞ぐ効果。
パースピレックスの公式サイトでは、この2つ目の効果が特に詳しく説明されています。公式のビデオもありますので、確認してみてください!
他の成分は制汗ローションとしての肌触りを良くしたり、皮膚に塗布しやすい質感にしたり、お肌に与えるダメージを少なくする働きをもつものが含まれています。
たとえば、変性アルコール(Alocohol Denat)。これはお肌の殺菌(殺菌による消臭も兼ねる)や、ローションの日持ちを良くするために添加されています。
このおかげで、パースピレックスは保存料を添加せずに済んでいるそうです。
ちなみに変性アルコールとは、飲んでもおいしくないように・飲食に適さないように調整されたアルコールのことです。
塩化アルミニウムをはじめとするアルミニウム塩(クロロヒドロキシアルミニウムやミョウバンも同様)は制汗作用を持つ一方、それが肌への刺激となることがあります。
また、塩化アルミニウムは金属アレルギーが発症することもあると知られています。
これらにより炎症が起きたりすることがありますが、パースピレックスの使用を辞めればすぐに治まります。皮膚科へ相談すると、炎症を抑える薬との併用を提案されることもあるので、肌トラブルを確認したらお医者さんに相談してみましょう!
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