塩化アルミニウム液の塗布は多汗症治療ガイドラインでも、手汗を抑える治療として最優先に試すべきとされています。その塩化アルミニウム液は病院で処方される他、一部の薬局で店舗販売・オンライン販売しています。
市販されているオドレミンやテノール液、テサランといった制汗剤にも塩化アルミニウムやクロルヒドロキシアルミニウムが含有されていますが、本記事では病院で処方される・もしくは薬局で販売されている(薬剤師により販売されている)塩化アルミニウム液について、その購入方法を解説します。
ちなみに、病院で処方される・薬局で販売されている塩化アルミニウム液は濃度10%、もしくは20%から試すことが多いようです。
「塩化アルミニウムの効果や副作用についてもっと知りたい!」という方は、下の記事もぜひ読んでみてください♪
塩化アルミニウム液は病院で医師の指導・処方箋のもと使用される場合は処方せん医薬品(医療用医薬品)、薬局から直接購入する場合は薬局製造販売医薬品となります。
基本的にはどちらの塩化アルミニウム液も同じであると考えて大丈夫です。例えば、塩化アルミニウム濃度20%の液は、処方箋医薬品でも薬局製造販売医薬品でも同じです。
処方せん医薬品とは、医師等からの処方せんを所持している者にしか販売できない医薬品のことを指します。医療用医薬品という名で呼ばれることもあります。
医師の処方せんが必要なくドラッグストアなどで入手できる医薬品(一般用医薬品)とは異なります。
薬局製造販売医薬品(薬局製剤)とは、薬局内の設備を利用して製造された医薬品の事を指します。薬局製剤は薬剤師が販売を行い、薬剤師から適切な使用を行うと認められたものだけが購入する事ができます。
薬局製剤として扱える医薬品の品目は厚生労働省による薬局製剤指針により定められており、記事下部で紹介する塩化アルミニウム・ベンザルコニウム液はそのひとつです。
また、処方せん医薬品と異なり、特定販売(インターネット販売など)を行う事ができるという特徴があります。
2018年6月現在、塩化アルミニウム外用薬は保険適用外となっています。病院で購入しても、薬局で購入しても、どちらの場合でも保険適用外です。
まずは塩化アルミニウム液を取り扱っている病院・クリニックを探すことから始めます。多汗症専門外来を設けている医療施設でなくても、皮膚科で多汗症治療を行っていることがあります。上の画像は、Rパークサイド皮膚科による多汗症治療の案内紹介です。
お近くの病院へ問い合わせて、汗の相談に対応しているか、塩化アルミニウム液の処方は行っているか問い合わせてみましょう。
医師による診察において塩化アルミニウム液を用いるのが適切と判断された場合、処方されます。医師の判断によって塩化アルミニウムの濃度は異なります。
ここでは、いくつかの病院で販売されている塩化アルミニウム液の料金例を、病院の公式サイトを参考に紹介します。どの病院でも100mlあたり1080円(税込み)で販売されているようです。予算の目安として下さい。
ふるはた皮膚科クリニックは濃度10%からはじめて、患者の状態に応じて濃度を20%にするか検討するとのことです。価格は540円(税込み)で内容量は50ml。
Rパークサイド皮膚科のサイトでは、塩化アルミニウム液20%が100mlで1080円(税込)と紹介されています。
病院公式サイトにおいて、濃度は言及されていませんが100mlで1080円(税込)とのことです。
一部の薬局では薬局製剤として塩化アルミニウム・ベンザルコニウム液を販売しています。ベンザルコニウムは殺菌・消毒作用を持っている成分です。
塩化アルミニウム・ベンザルコニウム液(塩化アルミニウム20%)を販売・オンライン販売している薬局としてしんじょう薬局が有名です。他にもライターが調査した時点で以下の薬局がオンライン販売を行っていることを確認しました。
・しんじょう薬局
・日本漢方医薬研究所薬局
・ドレミ薬局
・ファミリー薬局
・ひより薬局
手汗用制汗剤の効果や副作用、成分などについて紹介しています。
ワキ汗・わきがの対策や基礎知識について解説します。
ワキ汗やわきが対策として行われるミラドライ。その効果や値...
手汗への対策として行われることがあるボトックス注射につい...
手汗の原因や汗に関する知識に関する記事。
手汗や足汗、ワキ汗を抑えたり、多汗症の治療のために用いら...
趣味やスポーツ、仕事など、日常生活における様々な状況に合...
ボトックス注射やETS手術、内服薬をはじめとする制汗剤以外の...