AHCはスイスで製造されている液体タイプの制汗剤。日本でもAHCswissというオンラインショップ等で購入することができます。
肌への刺激性や塗布箇所に応じて、センシティブ・クラシック・フォルテの3種類のタイプがあります。
今回の記事では、AHCの成分を検証し、「その制汗効果はどれほどのものなのか?」、はたまた「副作用が起こることがあるのか?」を調査してみました。
また、AHCの正しい使い方についての解説も行ったので是非最後までご覧下さい!
センシティブは、首、ワキ、背中など汗が多いところに使用でき、また、軽度の手汗、足汗にも使うことができるようです。
名前から分かるように、センシティブは他のAHCシリーズの中で最も肌への刺激が弱く、制汗効果も弱めに作られています。
・塩化アルミニウム
・アルコール
・精製水
・オールドマンズビアード
・クローブ
・セージ
・プロピレングリコール
・フェノキシエタノール
クラシックはちょうどセンシティブとフォルテの中間の制汗作用を持つ製品で、センシティブと同様に汗が気になる部分、軽い手汗、足汗に対して使うことができます。
価格も3つの中で一番安くて経済的です。
・塩化アルミニウム
・アルコール
・精製水
AHCシリーズの中で最も制汗効果が高いのがこちらのフォルテです。フォルテは、皮膚の皮が厚い手の平や足の裏の汗を抑える目的で作られた製品です。
また、AHCシリーズの中で最も高価な商品となっています。成分の種類はAHCセンシティブと同じです。
AHCシリーズすべてに含まれている制汗成分「塩化アルミニウム」は、制汗剤に良く使用される成分で、制汗効果があることが知られています。
塩化アルミニウムの濃度を見れば、他の制汗剤との効果の比較ができます。しかし、AHCシリーズには塩化アルミニウム濃度についての記述が公式サイトになく、制汗効果の強さを比べる事は難しそうです。
しかし、AHCシリーズ内での塩化アルミニウム濃度の順位は以下のようになるだろうと予測できます。
センシティブ < クラシック < フォルテ
塩化アルミニウムには以下の二つの効果があることが知られています。
・収れん作用
・タンパク質の変性作用
収れん作用では、肌をぎゅっと引き締める事により汗の出を抑える事ができます。また、肌表面のタンパク質を変性させて汗腺を塞ぐという効果もあるようです。
このような作用により発汗を抑制することができますが、同時に肌への刺激を伴い、肌荒れなどの副作用を引き起こす原因にもなります。
公式サイトによると、オールドマンズビアードには細菌の増殖抑制効果が、クローブには殺菌・消毒効果があるようです。
これらの成分はセンシティブとフォルテに配合しています。つまり、
フォルテ・センシティブ => 制汗効果・殺菌・消臭効果
クラシック => 制汗効果
のように効果が異なる事がわかります。手汗はワキ汗などに比べて臭いは比較的少ないので、殺菌・消臭効果は無くても構わないと思います。
手汗の制汗剤と謳っているフォルテに消臭成分が配合している理由には、足の使用も想定しているからだと思います。AHCフォルテは完全な手汗用制汗剤ではないので、手汗対策には不要な成分が入っているのは仕方ないですね。
手汗用制汗剤の効果や副作用、成分などについて紹介しています。
ワキ汗・わきがの対策や基礎知識について解説します。
ワキ汗やわきが対策として行われるミラドライ。その効果や値...
手汗への対策として行われることがあるボトックス注射につい...
手汗の原因や汗に関する知識に関する記事。
手汗や足汗、ワキ汗を抑えたり、多汗症の治療のために用いら...
趣味やスポーツ、仕事など、日常生活における様々な状況に合...
ボトックス注射やETS手術、内服薬をはじめとする制汗剤以外の...